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1年11月模試直前   [学習法]

いつでも模試直前にやることは、基礎基本の徹底的な復習です。
国語に関して言えば、今さら急激に読解力が進化することは期待できません。できることは、いつでも些細なことを積み上げて、それがやがては大きな力になると言うこと。

漢字の問題集を持っていると思います。それをコツコツやり続けてください。

古文では、今までに出てきた「重要古文単語」を覚えることです。重要単語は、いつでも教科書の単元ごとにまとめて書かれています。

古典文法に関しては、用言と過去の助動詞、完了の助動詞を重点的に復習してください。

漢文では句形につきますが、これも教科書の単元ごとにまとめられています。是非、復習しておいてください。特に、再読文字、使役、反語は出てきたものを中心に用心深く復習してください。

また、今日までにあつかった古文や漢文の作品を、毎日10分ほど捧げて、音読を繰り返してください。特に漢文は、重要語句の読みもその練習で克服していけます。

1年生は基礎基本の徹底。基礎の反復。氷山の水面下をいま作るのです。
健闘を祈ります。

1年生 進研模試11月 接近   [情報]

いまは1年生諸君、11月模試に集中してください。
取りこぼしを絶対しないように、基礎基本の徹底反復。

いままでSS50前後の人を対象に情報を流してきました。
来週以降には、難関大志望の方々を対象にした、情報を集めて発信します。
  11月からは、難関大志望者への情報も発信します。


勉強法に悩んでいるみなさんへ (6)   [学習法]

茂木健一郎 クオリア日記 
勉強法に悩んでいるみなさんへ (6)
勉強が苦手だとか、成績が伸び悩んでいる人たちの中には、勉強法がわからずに苦しんでいる人たちもずいぶんといるのではないかと思います。

以下、小学高学年の子どもでもわかるように、できるわけわかりやすく「勉強法」を解説したいと思います。参考にしてください。

なお、ここで解説する勉強法は、大人になってももちろん活用できます。脳は、「完成型」のない「オープン・エンド」。意欲さえあれば、何歳になっても新たな学びを積み重ねることができるのです。

6、 1秒で集中する方法
 はっと気付いた瞬間に、集中する。1秒で集中する。そんなことができたら、苦労しないよ、という子がいるかもしれません。

 確かに、どれくらい集中できるかどうかには、個人差があります。一方で、それは、鍛えることができるものでもあります。生まれつきの「性格の差」で、集中できる、できないということが決まっているわけではありません。

 腕立て伏せや、腹筋といった運動をすると、筋肉を鍛えることができますよね? 集中するために必要な脳の回路も同じことです。前頭葉にある、「文脈」(今自分が置かれているようすを判断すること)を切り替えたり、脳の回路を目の前の目的のために動員したりするために使われる部位は、集中することを繰り返すことで鍛えることができます。だから、「私は集中できない性格なのだ」と諦めてしまってはいけないのです。

 だらだらしてしまったとしても、「さあ、勉強しよう」と始める。その時に大切なのは、「勉強すること」と「自分」との間に、「壁」を作らないことです。

 勉強しようと思っても、なかなかな始めない子がいます。このテレビ番組が終わったら、とか、あの時計の長い針が12のところに来たらとか、いろいろと理由をつけて始めないのです。

 あるいは、「勉強の環境を整えてから」などと言う子もいます。「まずは机のまわりを掃除してから」とか、「教科書や参考書を整理してから」などと言っているうちに、すぐに5分や10分の時間が経ってしまうのです。

 そうではなくて、「はっ」と気付いたら、即座に始める。そうして、わき目もふらずに集中する。この時に大切なのは、なかなか調子が出なくても、諦めないことです。すぐには集中できなくても、やめずにそれを繰り返していることで、次第に、瞬間的に「トップ・スピード」に入れるようになってきます。

 どんなに机の回りが散らかっていても、教科書や参考書が揃っていなくてもいいのです。例えば、「分数の計算をしよう」「英語の単語を覚えよう」と思ったら、机の端でも、ソファに座って自分の膝の上でも、とにかく即座に始めてしまう。テレビがついていようが、妹が隣りにいようが、関係ない。さっと始めて、一気に加速する。

 それで、5分でも10分でもやったら、さっとやめてしまっていいのです(もちろん、もっと長く勉強してもかまいませんが!)。肝心なのは、「立ち上がり」の時のスピード。そこで、何の前触れもなくさっと勉強に入ることが、人生で、必ず役に立ちます。

 「はっ」と思ったら、「さっ」と集中する。実は、これは日本の武道の伝統的な極意でもあります。武士は、いつ敵がせめてくるかわからない。道をのんびり歩いていても、敵が襲ってきたら、即座に対応しなくてはなりません。

 みなさんが、幕末に活躍した坂本龍馬だと想像してみてください。宿にいるところを、いきなり新撰組がせめてくる。一秒どころか、もっと早く集中して対応しなければ、命がありません。「今、準備をするから、5分待ってくれ」と言っても、相手には通じません。そんなことをしているうちに、切られてしまいます!

 みなさんが、ついつい言ってしまいがちな、「机を整頓してから」「教科書や参考書をそろえてから」「時計の長い針が、12のところに来たら」といった言い訳は、それを武士に置き換えると、とってもおかしなことになる、そうは思いませんか?

 「はっ」と思ったら、「さっ」と集中する。そんな「1秒で集中する」勉強法は、坂本龍馬と同じなんだと考えると、ちょっとかっこいいですよね!

あの人のように   [教育談義]

  師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ。  ─孔子
☆尊敬する人を目指すのではなく、尊敬する人の目指すことを目指しましょう。

何になりたいか分からない、そういう学生さんが多くなりました。人生を、ゴールなくしてスタートさせるようなもので、いずれ疲れが出ると何をしているのだろうという疑問がわいて出てきます。必ず失速し、ひどい時には挫折を味わいます。夢中になれるモノを手に入れない不幸です。

感情を外に出して熱狂する。夢中になるレッスンが必要ですね。

偉人、伝記。あの人のようになりたい、あんなふうになりたい、そういう憧れも必要かもしれません。なりたい人のようになる。そのためには今、何をしなければならないのか。そして「あの人」のようになれそうな時には、「あの人の目指した」所も見えてくるはずです。

時間は過ぎていきます。

1年生10月は数学の学習法を再確認   [学習法]

【数学をやっているのに結果がでない人、やり方を間違っていませんか】
1年生10月は数学の学習法再確認
 高1の10月は、4月からの取り組みの成果が出てくる頃かと思います。あるていど勉強をしてきたつもりだが、未だに基本問題にもてこずってしまう。あまり良い点がと取れない。こんな人には、勉強方法を再検討し早めに復習することを勧めます。
〔考え抜く姿勢を身につけろ!〕
 問題を読んですぐに解答を見てはいませんか。解答を赤ペンか何かでキレイに写すことで勉強した錯覚に陥っていませんか。
 思考力を高めなければ、高校数学は全く分からなくなってしまいます。思考力を高めるには考え抜く姿勢が大切です。次の点をチェックしてください。
・問題の意味が掴めているか。
 問題の意味すら解らず、すぐに答えを見てしまっていませんか。何を聞かれているか分らないのに答えを見てどうする。まずは、問題を理解することが先です。
・直前で学んだことを意識しているか。
 問題を解く前に、問題解決に必要な基本事項を確認します。そのことを意識しながら問題に取り組むこと。幾つか確認した基本事項のどれが関連しているのか。問題が解けなかったとしても、これが関連している、してないの判断ができれば、あとは解決方法の経験を積むだけです。
・解答に書かれている一つ一つの文章、数式の意味が納得できているか。
 答えに至るプロセスが理解できれば、類題は真似るだけですし、他の問題にも応用する力がつく。解答に書かれている文章、数式の意味を納得し、解答全体の流れを把握するよう心がける。
〔2次関数・方程式・不等式で事象を考察する力を〕
 最大・最小の問題、2次方程式の解の存在範囲、2次不等式の成立条件など、総合的に事象を考察する力を養う問題が多い。また、数Ⅱでは2次関数・方程式・不等式に帰着させることが多いので、この分野の理解が十分であれば数Ⅱで楽ができる。
 2次関数が一通り終わってから復習すると、初めは理解できなかったことがよく理解できることがよくある。必ず1年生のうちに復習し考え抜く力を磨いてほしい。
〔場合の数、確率で考える力を〕
 順列・組合せ・確率を苦手にする人がいる。この分野は、問題を理解し、ときには場合分けをし、頭の中であれこれとシュミレーションする能力が養われる。計算は簡単だが考える力を高めるには都合がよい。
 解答の簡単な式に出てくる、一つ一つの数字の意味が納得できるまで考える。「この数字はこのことね。」と分かってきたらしめたものです。

勉強法に悩んでいるみなさんへ (5)   [学習法]

茂木健一郎 クオリア日記

5、「はっ!」と気付いた瞬間から始めればいい
 勉強法を実践するにも、そもそも、勉強をする気が起こらない、なかなか勉強に身が入らないという人もいるのではないかと思います。

 そのような人には、一つ、オススメの方法があります。それは、「はっ!」と気付いたら、即座に勉強を始めて、あっという間に集中するという方法です。

 人間には、調子の波というものがあって、ついついだらだらしてしまうこともあります。家に帰ってきて、勉強する前に、ちょっとだけ、とソファに寝転がって、近くにあった漫画本を読み始める。思わず夢中になって、気付くとすっかり勉強のことを忘れている。

 あるいは、テレビを夕方から見始めて、アニメ、バラエティ、ドラマと、ついついだらだら見てしまう。気付いてみたら、5時間も経っていた。私はダメだ、とひたすら落ち込む。

 ネットを見始めて、そんなつもりはなかったのに、次から次へとサーフィンして、気付いてみたら、すっかり勉強時間をムダにしている。友だちとチャットしたり、メールしたり、楽しかったけれども、もっと大切なこともあった。。。

 そんなことがあると、人間の心の中には、「後悔」という感情が生まれます。「後悔」は、過去の自分の行いや考え方をふりかえり、反省し、これからは違った生き方をしようと「修正」するという意味では良いのですが、いきすぎると、かえって害になることもあります。

 どうせサボってしまったのだから、もう努力してもムダだ。これから勉強を始めても、もう遅いさ。ぼくなんか、どうせダメなんだ。まあ、いいさ、勉強だけが全てではない。。。

 そんな風に、自分で自分を正当化して、ますますさぼってしまう。人間には、「墜ちてゆくよろこび」というものもあって、困ったことに、どんどん怠けて、「もうどうせダメなんだ」と思うことが快感になってしまったりするのです。

 ちょっと待ってください! 生き方を変えるならば、今です! 

 どんなにさぼってしまっても、だらだら過ごしてしまっても、「はっ!」と気付いたその瞬間に、修正すればいい。人間をはじめとした生きものにとって、「過去」はもう変えることができません。どんなに後悔しても、ああすればよかったと思っても、過ぎ去ってしまったことは、修正しようがないのです。

 自由になるのは、「今、ここ」から先の未来だけ。だから、さぼってしまった過去の自分があったとしても、くよくよしても仕方がない。「はっ!」と気付いたその時から、全速力で走り出せばいいのです。

 勉強ができない、と悩んでいる子どもと話していると、実に、「さぼってしまったからもうダメだ」と思っている子が多い。もったいないことです。気付いた今から、走り出せばいい。そうすれば、必ず追いつくことができますよ。

 もっとも、気付いて走り出したあとも、思わずぼんやりしたり、サボってしまうことがあるかもしれません。そんな時は、また「はっ!」と気付いて、そこから走り出せばいい。

 勉強は、何度でもやり直しがききます。時には、ぼんやりとさぼってしまうことも、その先にぐんと伸びるために、必要だとさえ言えるかもしれません。何度だらだらしても、サボっても、それはそれでいい。「はっ!」と気付いた瞬間に、走り出せばいい。後悔したり、ぐずぐず考えたりしているのはもったいない。いつも、前のめりで生きていればいいのです。

 それでは、「はっ!」と気付いた瞬間に、どうやって集中すればいいのでしょうか。次回は、「1秒で集中する」方法について、伝授いたしましょう。

英語は単純作業の繰り返し   [学習法]

ブログ拝借(「Kyle's Kingdom 」9/13/2011 より)
つい昨日、ある学生が訴えた。「○○先生の授業は、毎日、読んで訳して、読んで訳して...それだけでした...。クラスのみんなはほとんど誰も聞いていませんでした...。」

これを聞くとはやり訳読式の授業は、と思いがちかもしれない。しかしおそらく問題は「英語」教授法ではなく、この教師の生徒掌握力、授業運営法、人間力、そしてその根本の「どんな手段を用いても実力をつけてやる!」という命がけの愛情、の欠如にある。これさえあれば、英語教育に難しい理屈などいらない。単語を教えて、文法を教えて、あとはどんどん使わせるだけ。他に何かありますか?

要は、解説的な授業であってもスリリングで緊張感をもって進めることもできるし、コミュニカティブな授業であっても下手くそがやればダルイ、ということだ。要は、活動の内容よりも、活動のテンポだ、といってもいいかな。

それをあらためて実感した、韓国語メインの英語の授業であった。

ちなみに生徒の発音はほとんど問題なさそうであった。どうしてかと尋ねると、
「韓国ではほとんどの家庭で、こどものときに英語圏に1年くらい暮らさせるから、発音は身につくのです。」
「何歳くらいで?」
「6~7歳。どんなに遅くとも10歳までには」

うぐ........
やっぱり、良くも悪くも、国として英語に対する気合が全然違う。

勉強法に悩んでいるみなさんへ (4)   [学習法]

茂木健一郎 クオリア日記

4、時間を自分の味方にしよう
 さて、そろそろ、「勉強法」においてもっとも大切なこと、「時間」の使い方について学んでいきましょう。
 受験生にとって、「時間」はもっとも貴重なものです。誰でも時間は平等に1日24時間与えられているはずです。それなのに、なぜかその使い方がうまい人と下手な人がいて、長い目で見ると大きな差がついていってしまうのです。

 「時間」を制するものが、受験を制す、と言っても良いでしょう。そして、時間を「味方」にするためには、前回勉強した、「自分で自分にプレッシャーをかける」やり方を貫く必要があります。

 制限時間内で問題を解く、あるいは、できるだけ早く計算を終わらせる。これは、プレッシャーをかける方法としては最高のものです。同じ問題を解くのでも、だらだらとゆっくりやるのと、必死になって素早く解くのでは、脳に与える刺激、解けた時の喜びが変わってきます。

 同じ問題でも、「制限時間」をあらかじめ決めておくことで、脳へのプレッシャーを調整することができる。勉強をする上で、「時間」を制限して、その中で問題を解こうとすることは、もっとも有効なプレッシャーの調節法となります。

 実際、勉強が苦手な子は、時間の使い方がルーズなことが多いのです。私自身、学生時代は家庭教師をしたり、塾で教えたりしてアルバイトをしていましたが、勉強が苦手な子は、だらだらと勉強を始めて、だらだらと続けることが多かったように思います。

 逆に、「時間」の使い方さえ身につければ、一気に勉強のやり方がうまくなって、成績もぐんと伸びる。そんなケースを、たくさん見てきました。

 「勉強」というものを、一つの「競技」、ないしは「ゲーム」として見た時に、時間を一切気にしないというのは、なんだかおかしいと思いませんか? たとえば、オリンピックの100メートル走は、スタートからゴールまでなるべく短い時間で行く、というルールだから面白い。ボルト選手の、9秒58という世界新記録が素晴らしかったのも、「できるだけ短い時間で走り抜ける」という競技のルールがあればこそです。

 もし、100メートル走が、「何秒かかっても、何分かかってもいいから、スタートラインからゴールまで、適当に走っていく」という競技だったらどうでしょう? 何を目標にしてトレーニングしたらいいのかわからず、だれてしまいます。そんな競技を見たいという人もいなくなってしまうでしょう。

 「制限時間」があってこそ、100メートル走は意味がある。勉強も同じことです。制限時間を設けてこそ、勉強という「ゲーム」の意味が生まれます。もっとも肝心なこと。本番の受験には、必ず「制限時間」があるのです。

 このように、勉強を考える上で時間はとても大切なのに、勉強机の回りに時間を計れる時計を置いているという人は案外少ないのです。ある時、大学へのすぐれた進学実績で知られるある高校を訪問した時にも、「タイマーを勉強机のまわりに置いている人?」と聞いたら、全学年で数人しかいませんでした。

 ストップ・ウォッチを持たずに、100メートル走の練習をしても意味がないですよね。勉強も同じことです。
 まずは、勉強机の上に、簡単なタイマーを一つ用意しましょう。何秒経ったか時間を測れる「ストップ・ウォッチ」機能や、設定時間が経ったらブザーが鳴る「タイマー」機能を持ったものを、今では簡単に手に入れられます。100円ショップにも売っているかもしれません。そんなタイマーを一つ用意して、さあ、これから、時間の活用法を勉強していきましょう。

勉強法に悩んでいるみなさんへ (3)    [学習法]

茂木健一郎 クオリア日記

3、今の自分よりも、ほんの少し高いところに目標を設定する
 プレッシャーは、他人からかけられると負担やストレスになるけれども、自分で自分にかけるようにすれば、その強度やタイミングをコントロールできるから、脳への栄養になる。

 みなさんが今取り組んでいる勉強だけの問題ではなく、一生使い続けることができる大切な考え方です。自分で自分へのプレッシャーをコントロールする方法を身につければ、ずっと学び続け、向上し続けることができます。

 それは、言い方を変えれば、一人のアスリートになるということです。陸上競技、サッカー、体操、水泳。どんな分野でも、アスリートの人たちは、今の自分のレベルを把握し、そこから少し上のレベルを目指すことで、自分にプレッシャーをかけようとします。

その際、コーチの助言や指導ももちろん大切な意味を持つのですが、いちばん肝心なのは、自分で自分の目標を設定すること。シアトル・マリナーズで活躍中のイチロー選手は、まさに自分で自分の目標を設定して努力を続けることで、偉大な選手になりました。

目標のレベル設定をする上で大切なことは、いきなり高すぎるレベルにしないことです。今の自分の実力をまずは把握する。そして、その実力よりも、ほんの少し上くらいのレベル設定が望ましい。周囲は関係がありません。あくまでも、自分にとっての進歩であれば、それでいいのです。

勉強が遅れてしまった人は、ついつい劣等感に苛まれます。みんながあんなに進んでいるのに、自分は分数ができない。そう考えると、自分が何だか価値のない存在にさえ思えてしまって、ますます勉強をするのがいやになってしまうのです。

いきなり高いレベルを目指そうとするのは、質の悪いプレッシャーになります。そんなことはできるはずがないのですから。私はダメだ、努力しても無駄なのだと、自分であることがイヤになったり、逆に何もしないことの言い訳になったりしてしまいます。

しかし、思いだしてください。あなたは、自分の成長を目指すアスリートなのです。他人との比較は、意味がありません。たとえ、「偏差値」が低くても、その低いところでの「進歩」にこそ意味がある。他人と比較して、いきなり背伸びして目標を設定するのではなく、とにかく、「今の自分」にとって成長できる目標であれば、それでいいのです。

ここに、自分自身と対話するということの大切さがあります。極端なことを言えば、勉強とは、自分との対話である。自分のレベルを把握し、他人との比較という「雑音」に耳を貸さず、ひたすら、ただ、今の自分よりももう少し高い自分を目指す。そのような自分との対話ができる人は、必ず伸びます。

「うさぎと亀」の話がありますよね。うさぎが先にぴょんぴょん行ってしまう。一方、亀はマイペースです。うさぎが油断して眠っている間に、亀は抜かしてしまう。似たようなことは、世の中に実際にあります。「うさぎに比べて、ぼくはこんなに遅れている」と落胆するのではなく、自分の足元の一歩を見つめるようにしてください。

勉強の最大の敵は、他人との比較です。その結果としての劣等感、無力感です。他人なんか気にしなくていい。ただ、自分の足元さえ見つめればいい。あせってはいけません。一歩を着実に前に進めることが、積み上げられて、大きな成果につながるのです。

自分で自分にプレッシャーをかけることが大切な理由は、自分との対話にあります。自分を見つめ、どの程度の実力なのかわかっていれば、おごり高ぶることもないし、逆に無力感にとらわれることもない。その上で、そんな自分を少しでものばそうとする。他人との比較の結果に過ぎない「偏差値」よりも、そんな謙虚でひたむきな態度の方が、生きる上ではよほど価値があります。

自分へのプレッシャーは、自分でかけよ。そのとき、今の自分よりも、ほんの少し高いところに目標を設定する。このことさえ忘れなければ、みなさんの成績は確実に伸びていくことになりますし、また、一生学び続け、いつかは素晴らしい人になることができるのです。

勉強法に悩んでいるみなさんへ (2)   [学習法]

茂木健一郎 クオリア日記

 ここで解説する勉強法は、大人になってももちろん活用できます。脳は、「完成型」のない「オープン・エンド」。意欲さえあれば、何歳になっても新たな学びを積み重ねることができるのです。

2、プレッシャーは、自分で自分にかけよう
 勉強が嫌いだ、と言っている子どもの中には、お母さんやお父さん、先生に「勉強しろ、勉強しろ」と言われて、それがイヤで勉強のことを考えるのが嫌いになった、という人もいるかもしれません。

もちろん、お母さんだって、お父さんだって、先生だって、みんなのことを思って「勉強しろ!」と言っているのです。大人になって、社会に出ると、勉強しておかないと困るぞ、後になって、ああ、あの時もっと勉強しておけばよかったと思っても遅いぞ、そんな気持ちから、「勉強しろ」と言っているのです。

それでも、人間というものは、勉強が苦手だと自分でも思っている時に、他人から「勉強しろ」とプレッシャーをかけられると、イヤなものですよね。だから、ついつい勉強のことを考えたくなくなってしまう。お母さんやお父さん、先生が見ている時だけ、かたちだけの勉強をして、姿が消えたらサボってしまう。そんな子どもは、実際のところ多いようです。

そこで、「勉強をしろ!」というプレッシャーに負けず、勉強がイヤにならない、画期的な方法をお教えしましょう。それは、とても簡単なことです。お母さんやお父さん、先生から「勉強しろ!」というプレッシャーをかけられるから、イヤになるのです。かけられるくらいだったら、自分でかけてしまえ。自分で自分に「勉強しろ!」というプレッシャーをかけることさえ学べば、問題は解決するのです。

何を言っているの、おかしいじゃないか、と思う人がいるかもしれません。「勉強しろ!」というプレッシャーがイヤだと言っているのに、自分で自分にプレッシャーをかけろ、なんて。むしろ、勉強に関するプレッシャーを、ゼロにしたいのに。そう思う気持ちはわかります。でも、まずは話を聞いてください。

何よりも知っておくべきことは、人間の脳は、場合によってはプレッシャーが大好きだと言うことです。
うまくいくかどうかわからない。そのような状況で、一生懸命やって、その結果うまくいく。その時に、脳はもっとも喜びを感じるのです。


たとえば、RPGのゲームで、最後のダンジョンにたどり着き、ラスボスと闘っているところを想像してください。これで負けると、また最初からやり直しになってしまう。ライフが、あと少ししかない。制限時間を超えると、爆弾が破裂してしまう。そんな「プレッシャー」の中でゲームをすることは、実は楽しくないですか?

うまく工夫をすれば、プレッシャーを自分の味方にすることができます。プレッシャーの中で努力することが、脳を一番成長させてくれるのです。

脳はプレッシャーが大好物ですが、プレッシャーを自分の味方にするには、それを、自分でかけるようにすることが大切です。なぜでしょうか? そのことによって、プレッシャーのタイミングや、その強さを、自分でコントロールできるからです。プレッシャーを調整できるかどうか。この点に、お母さんやお父さん、先生からかけられるプレッシャーと、自分で自分にかけるプレッシャーの最大の違いがあります。

プレッシャーは、弱すぎると退屈してしまうし、強すぎると疲れてしまう。弱すぎもなく強すぎもない、調度いいレベルがあります。そして、そのレベルは、人によって違います。テレビの音を、ダイヤルをひねって調整することを想像してください。そんな風に、自分でプレッシャーレベルを調整して、ちょうどいレベルにすればいいのです。

自分の脳が、今感じているプレッシャーを調度良いと感じているのか、それとも強すぎるのか、弱すぎるのか。それがわかるためには、自分自身の内面をみつめる、「メタ認知」とよばれる脳の働きが大切になります。脳の前頭葉を中心として、自分自身の脳の中で起こっていることを「モニター」する働きなのです。「メタ認知」は、勉強法全般においてとても大切なキーワードになるので、ぜひおぼえていておいてください。

私自身は、子どもの頃から、勉強の内容や量は、自分で決めていました。そして、プレッシャーのレベルを、自分で調整していました。そのことで、自分の脳にいちばん良いプレッシャーを、自らコントロールしてつくり出していたように思います。ですので、勉強がイヤだと、逃げ出したいと思ったことは、一度もありませんでした。

そうは言っても、どうやってプレッシャーをコントロールしたらいいのか、と疑問に思う人がいるかもしれませんね。そこで、次回は、プレッシャーのコントロールの仕方をお話しましょう。